先日、新設する老人ホームで1時間の講義をさせてもらいました。
とても新しくきれいな施設で、すべてが新品(当たり前か!)
しかし、気になるのが玄関や廊下、講義をする食堂?講堂?大きなスペースでは
数台の空気清浄器?が白いミストをモクモクと上げている。
何やら、ほのかに次亜塩素酸ナトリウム(いわゆるハイター)の匂いがする。
頂いたオーダーは
「老人ホームに必要な感染対策、コロナに関して」
言いたい事はたくさんあるけど、何せ1時間しかない。
なので、感染対策の基本とコロナの対策に焦点を絞り説明しました。
1時間の講義、皆さん真剣に聞いてくれているのですが、
受講生の皆さんの後ろや横にある空気清浄器?が気になってしょうがない。
気にしすぎなのか?私の目がショボショボしてきた、頭も痛い気がしてくる。
空間除菌
私自身は空気清浄器をあまり、信用していない。
ミスト状で何か薬液を噴き出してる奴なんか最悪と思っている(販売している業者さんごめんなさい)
だって、
ウイルスをやっつけるくらいの薬液をばらまいてその効果ってどの程度だろう?
人体への影響は?目が痛くなるのはどうして?
密室で薬液を噴霧して、その中でウイルスが無毒化するのは理解できる。
でも、現実の状態って部屋の広さは違うし、
このご時世、密室を避けて窓は開いてるし、
何より
隣の人の咳(ウイルス)が私に
届く間にウイルスを無毒化してくれるとは、思えないから。。。
だって、一説によると1回の咳は時速200kmと言われているのに、
その空間をふよふよ浮いてる薬液が咳の中のウイルスをやっつけて
私に届くまでに無毒化するなんて、想像できない。
むしろ本当に無毒化されているとしたらそれこそ恐怖でしかない。
だって、それだけ強い薬液を空気中に散布していることになるでしょう?
そんな薬液を四六時中吸わされるのは勘弁だなぁと思っている。
そもそも有人環境での薬液空間噴霧は安全性が確立されていないと認識している。
https://www.meti.go.jp/press/2020/05/20200529005/20200529005-3.pdf
私の講義の中でも空間噴霧は安全性が確立されていないと説明しました。
開業直前の新しい老人ホーム気合を入れて空気清浄器をたくさん
購入されたようですがこの後、どう運用していくのか気になるところです。
まとめ
空気清浄器の機能表示は密室状態での性能がほとんど、現実使用している状態とは
環境が違うので、「空気清浄器があるから、この部屋内は無菌!安全!」は間違い。
隣の人から出たウイルスは瞬時に無毒化できるわけではない。
それでも、消臭目的や埃対策などには有効だと思う。
(もちろん、フィルターの定期交換など管理は必須)
薬液を使った空気中の除菌は、効果が不確実なうえに人体への影響が心配。
空気清浄器を利用しても、高頻度接触部位(ヒトがよく触る場所)の拭き掃除
やアルコール等での除菌とマスク着用、何よりも手指衛生は常に必要だと思います。
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