あわや、大爆発の危機一髪!! ドキドキの窯焼きを体験しました~
日々陶芸にいそしむ私。
自分の作品を作るのも頑張りますが、
窯に入れる前の透明釉をかけたり、窯にみんなの作品を入れる釜詰めとか、
先生のお手伝いを率先してさせてもらっています。(←やりたがり)
いつもは電気窯なので、窯に作品を入れてスイッチオンしたら
後は時間が過ぎるのを待つだけで作品が焼きあがります。
今回は、灯油窯を使うという事で有志の生徒達でシフトを組んで
朝の6時~の窯焼きを体験しました。
焼きというのは、簡単に言うと1240℃を目標に15時間かけて
ゆーーーっくり窯の温度をあげていく作業の事。
窯の上部と下部の温度を30分~1時間ごとにチェックして
灯油量や空気穴を微調整して、目標温度に近づけていく作業をします。
今回私のシフトは夕方からラストまでの担当でした。
私が工房に到着した時には、窯の温度は非常に安定していて
特に燃料や空気穴をいじる事なく、
時々温度チェックしながら、自分の作品を作っていました。
私がチェックし始めて2時間を経過した頃から
温度の上がりが鈍く、
ゴーゴーに燃え盛っている窯の中を覗き込み、先生の指示で
火柱を見ながら燃料のコックを少しづつ、ひねって調整をしていきました。
すでに窯の温度は1000℃を超えて、焼き場の中そのものが
尋常じゃない暑さの中で作業をします。
パンを焼くときはどんなに高温でも350℃ですから、
陶器を焼く温度ってハンパないですね~
室内温度の調整や微調整のお陰で予定温度と大差なく、徐々に温度があがり
1200℃まで上がってきて、少しホッとしつつ自分の作品を作り始めた頃
『なんか?灯油臭くない???』と思いながら作業していると。。。
(↑実はこの時点でアウト!担当は臭いと思ったら見に行くべき!)
焼き場から先生の「あい!漏れてる~!」と大きな声が聞こえてきて
直ぐにすっ飛んでいくと、
なんと!
ゴーゴーに燃え盛っている灯油窯の真下で、
灯油が漏れて油溜まりになっているじゃないの!
え!さっきまでは、そんなのなかったよね?
ヒィーーーー爆発する!!と恐れおののき、フリーズしてしまった。
先生の「危ない!もう火を消すよ」の声にハッとして
必死に灯油タンクの元栓を閉めに動き
元栓をどっちに回したら閉まるんだっけ?と一瞬パニック!になりながら
なんとか元栓を閉め、先生の素早い対応で直ぐに鎮火しました。
一応、温度が上がったら下がったらどうするのか?の
レクチャは教えてもらっていましたが、
灯油が漏れ出た時の対処方法は知らなかったし、
思ってもみなかった!
完全に想定外の出来事でした。
窯の温度は1200℃までしか上がらず、焼成時間も短く終了してしまったけど、
いつもより土の色が赤く仕上がるようです。
食器として使用するのには、問題ないと聞いて少しホッとしました。
灯油もれの原因はホースの劣化だったらしい、
こんなこともあるのね~と思いながら、
あわや、大爆発の危機⁈的 貴重な体験をしました。
さて、この後2日くらいかけて
これまた、ゆーーーっくりと温度を下げていき窯出しとなります。
どんな焼き上がりになっているのか、楽しみとドキドキ感で待っています。
↓
灯油窯
1240℃を目標に15時間で焼き上げていく。
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